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い草の植え付け

pdfい草・畳表年間作業工程表 (PDFファイル80.0 KB)
毎年11月下旬〜12月中旬にかけて、い草の植え付けが行われます。
(※画像クリックで拡大します。)

1)たたき

い草の田植え「い田植え」は、苗作りから始まります。い草は分岐して増えていく植物で、苗は1次苗、2次苗と2回も植え替えを行います。そしてやっと本田に植えつけられるのです。写真は、株を掘り起こしているところです。しっかりと根付いたい草は、掘り起こすのにかなりの力が要ります。


掘り起こされた株には、ずっしりと重い土が付いています。昔、その土を落とす作業は、板に“たたきつけて”落としていました。単純な作業に見えますが、これで全身筋肉痛です。


機械化が進んでいるとはいえ、かなりの重労働です。そんな中でも、女性はとても働き者です。



2)株分け

たたきで掘ってきた苗を、一つ一つ丁寧に割っていきます。根っこが絡み合い、とても根気が要る仕事です。株は6〜7本ごとに分けていきます。そのい草についている新しい芽が、根っこを張っていきます。早朝から深夜まで、黙々と作業は続きます。畳表ができるまでは、本当に手間ひまがかかります。


地道な作業を淡々と繰り返し、出来上がった苗は水につけて植えられるのを待ちます。この一束の苗を作るのに、丸一日かかります。



3)植え付け

いよいよ植え付けです。苗の準備ができた田んぼに、まずは植えていく目印を付けていきます。約20センチ間隔の升目が、田んぼに描かれます。 その後苗は手で植えていきます。機械植えもありますが、上質ない草を育てるには手植えが良いのです。ひんやりとした泥の上に背をかがめ、一本一本丁寧に植えていきます。


い田植えは、近所の方たちがお互いに協力し合って行います。また昔から「い田植えは人生だ。」と言います。果てしなく続く道のり。人に追い越され。転びそうになり。やっと終わったと思えば。また初めから繰り返し。



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